【うさウィルの章 第3話 『愛してる!』 】 うさウィルの章 完結! 思いは伝わる。たぶん、きっと。

 

 

「よっしゃ、≪うさウィル≫ もラストスパートやで! 次は【III】や。 ここに、【II】に書いた相手に自分があげたいプレゼントを書くんや。 自分があげられる、自分があげたいと思う最高最大級のプレゼントを惜しげもなく! がっ!と書いたって!」

「≪うさウィル≫は練習だから、何をあげるかを深く考えなくて大丈夫! 思うままに、自分がもっているものの中で一番あげたいと思うものを直感で書いたらいいよ! お金でも、物でも、自分がもってるものならなんでもOK」

 

「しゃ、しゃぁないやん・・・うちかてサイン色紙とかちょっとアレやなぁとか分かるお年頃やで・・・ でもうちそもそも人間界のうさぎちゃうからなんも持ってへんし! いやさこの色紙自体もほんとに贈れるかどうか・・・!」

「これはクロードが書く以上仕方ないね。 でも別におかしくもなんともなくて、こういった思い出になるような物単品でも、≪うさぎ遺言≫ に書けば法力が生まれるからOKだよ。 何も不動産やら株やらだけがプレゼントじゃないのは、普通に考えれば当たり前だよね。 ただ、注意点として、クロードの書き方だとサイン色紙がいくつもあった場合にどれを指すのか、それとも全部なのかはっきり判別できないから、『4月1日の日付のあるサイン色紙』のように、はっきりそれと特定できる書き方をするのが大事だよ」

「ぐぬぬ、その通りや。 はっきりくっきり特定できな、≪うさぎ遺言≫ では大問題になるで! ≪うさウィル≫ なら別に法力は一切出ないから何を書こうと問題ないけど、よーく覚えといてな!
 
 
・・・しっかり書けた? ほな次いくで、次が実際いっちばんの肝や! ほんとに大事なとこやから気合入れてくで!」

「そう、次が≪うさウィル≫でも、≪うさぎ遺言≫でも核になる部分です。 ここは、少しだけ時間を使ってみてほしいな」

【IV】の部分やで。 ここに、【II】に書いた相手へ、自分の熱い思いを込めてメッセージを書くんや。 どんなメッセージかって? そんなん決まっとる 『愛してる!』や!

「究極的に言えばクロードの言う通りなんだと思うけど、それだけだとちょっと抽象的だから、≪うさぎ遺言≫ の練習も兼ねて、少し具体的に「大好きだから、こうなってほしい」 「愛してるから、こうはならないでほしい」っていう内容になるといいかもしれないよ。 でも言葉は全く縛られないから、その強い思いを文章にしてみてください」

 

「これだとまるでお菓子を愛してるみたいに読めるね・・・」

「せやな・・・ うん、書きながらなんとなくそんな気がしとったんや うん」

「まあでも、うさペットさんに気持ちは伝わるんじゃないかな おいしいお菓子を作ろうって思うとおもうよ、たぶんきっと・・・」

「せやろ! さすがうちやで!はっはっは!」

「現金だなぁ・・・  ただひとつ注意なのは、あまりに意味不明なことを書いてしまうと逆に相手が混乱して誤解してしまう可能性があること。  ≪うさウィル≫ならまあ練習だからいいんだけど、≪うさぎ遺言≫ではできるだけ相手に伝わる言葉を選んで書く方が望ましいよ!

「ま、でもやっぱり自分のメッセージやし自分らしく書くのが一番やで!
 
  ・・・書けた? ここは時間使ってもかまわんで?
 
おっけー、ほんなら後は仕上げだけや 【V】のところに今日の日付を書くんや そんでもって、【VI】のところに、【I】で入れたのと同じ自分の名前をもう一回書いたら、≪うさウィル≫ 完成や!」

【V】の日付は、年、月、日を全てしっかり明記してね。 たとえば「平成30年3月3日」「2018年2月18日」みたいに。 西暦でも和暦でもいいよ でも、「平成30年3月吉日」とか、日付が明確でない書き方は ≪うさぎ遺言≫ では法力を失ってしまうからダメ! 気をつけてね!

「『平成30年 春の訪れを感じる風が心地よい或る日に・・・』とかカッコよさげな書き方したくなるかもしれへんけどやめた方がええで! そのせいで法力がゼロとかむしろカッコ悪すぎる! 読んだひとが違う意味で泣いてまうで!」

「たかが日付だけどされど日付。 最後まで気を抜かずに書ききろうね。 ちなみに、名前を書いた【VI】の欄の下に余白があるけど、そこは捺印スペースだよ。でも、≪うさウィル≫ は練習だから押しても押さなくてもOK。 もし押す時も、別に印鑑じゃなくても好きなスタンプやシールでもいいよ!」

「捺印欄は、ぷりてぃなスタンプとか押したらいい感じやで! でも、本番の ≪うさぎ遺言≫ ではしっかりと印鑑で押さなあかんから注意しといてな。
 
 
日付と名前、書き終わった?
・・・よしゃ! これで ≪うさウィル≫ 法術は成った! 法力はなーんにもあらへんけど、間違いなく、この ≪うさウィル≫ は自分の気持ちの結晶なんやで! 紙は破いても無くしてもええけど、≪うさウィル≫ を創ったその気持ちは、忘れんといてな!」

「そうだね。 ≪うさウィル≫ を基に研究を重ねてできあがった ≪うさぎ遺言≫ の法術も、一番大事なのは気持ちの強さ。 この ≪うさウィル≫ 創りで確認したその気持ちを、そのまま ≪うさぎ遺言≫ 創生の旅に引き継いでもらえたら、これ以上のことはないです」

「せやな! そうなったら ≪うさウィル≫ やってよかったってもんや!」

「うんうん!
 
あ、繰り返しになるけど、≪うさウィル≫ は ≪うさぎ遺言≫ と違って人間界でいう法律上の力は一切無いから、これを使って遺言書の代わりにしたりは絶対にできないので注意してくださいね!
 
それじゃ、旅のファーストステップ ≪うさウィル≫ 創生の法術はこれで終了です。 少し休憩して、元気がでてきたら、また一緒に次のステップへ旅立とうね! 待ってるよ!」

「次回からが本番や! めちゃ楽しみ!! うちも頑張るで!」

 

 

 

 
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