【うさぎ遺言の章 第8話 『カチューシャに愛をこめて』 】 争いは、何も生まないのだから

 

 

 

「こんにちは! こんばんは! 改めまして、≪うさぎ遺言≫ の旅にようこそ!」

「どぶるいう゛ぃえん! どぶるいびえちぇる! うちも待ってたで!」

「どぶる・・・ 何語なのそれ?」

「ロシア語やで! カチューシャはもともと2番までしかなくてそこまでやったら単なる可愛い女の子の歌やったんやけどなんやかんや世界がキナ臭くなったせいで追加された3番4番のせいで唐突に戦争に行く兵士を見送り銃後の守りに徹する戦時の女性の話になってもうたんやで!誰やよりにもよってロケット砲なんかを勝手にカチューシャとか呼びだしたやつわ全ロシアのエカテリーナに謝らんかい!あ、ちなみにカチューシャっちゅうのはエカテリーナの愛称で日本で例えるならイチローのことをイッチローと言」

「すとっぷ!!  何を唐突にカチューシャについて熱く語りだしてるのというかイッチローは愛称ではない」

「え? ちゃうの? あ、大阪ドームが本名で京セラドームは愛称やんな?」

「京セラさんに謝れ。  もう、そんな無駄話してる場合じゃないよ! 今回でくろーばー法陣を完成させるんだから、気合いれていかないと!」

「すんません(U-x-U)  いや、ここまでほんまに長い旅やったやろ? まだ終わりやないけど、とりあえず大法陣までの法陣が今回で全部終わると思うとつい浮かれてもうて」

「気持ちは分かるけどね。 それじゃ、その勢いで張り切っていくよ!」

「せやな! よっしゃ、ほんなら今回の法陣や。 もう恒例になっとるけど最初のお知らせや。 ここまでエクセルデータできたひとはそのまんま同じデータを使ってな。 エクセルは使わんと紙とかで書き込んできたひとは、↓に『くろーばー法陣』のPDFデータをおいとるで。ビューワー使って印刷してな。 いつも通り、とりあえず用の画像表示リンクもあるで!」

 

 

★『くろーばー法陣』PDF★

 

★『くろーばー法陣』画像表示★

 

「この法陣見てみ! スッカスカやぞ! スッカスカやぞ! 」

「カッチカチみたいに言わないの懐かしい。 まぁ、これまでの法陣を全て創り上げてきた方なら、拍子抜けされてしまうかもしれませんね。 でも、とっても重要な要素が盛り込まれている法陣なので気を抜かずにいきましょう」

「せやで! この『くろーばー法陣』はなんのためにあるかっちゅうと、目的は2つや。 まず1つ目が、完成した ≪うさぎ遺言≫ がほんまに法力を持ってるかどうかの最終チェックを、その道の専門家に頼むかどうか、っていうことを決めるためにあるんや。

 

で、結論から言うで。 絶対に専門家に確認してもらってな!」

「現時点ではまだ ≪うさぎ遺言≫ は完成していませんが、完成後、法力が間違いなく発生する書面になっているか最終確認を行う必要があります。そのとき、その最終確認を専門家に必ず依頼してください。 その理由は、≪うさぎ遺言≫ の創生に自分が何かミスをしていたとしても気づかないままになり、せっかく苦労して作った遺言が無効になってしまう危険があるからです」

「うちらの話す通りに ≪うさぎ遺言≫ を創っていけば、問題なく法力が発生するはずや。 せやけど、やっぱり人によって遺言の中身は違うから、どうしても≪うさぎ遺言≫ の術式や内容を最後に加工して作らなあかんケースがたくさんあるし、うさぎも人間も完璧やない。なんかの弾みで間違えてしまってそのまんま気づかへんことは十分ある。そのせいで法術が無効になってもうたら、もうほんま何のためにここまで創ってきたんか分からんっちゅう話やで」

「何かのはずみで ≪うさぎ遺言≫ が無効になった、となってしまっては、とりわけペットの子にどんな悪影響を及ぼすか分かったものではありません。そんな危険性は1%でも排除する必要がありますので、なんとしても、自分ではなく別の専門家の手でチェックしてもらいたいんです。自筆証書遺言のチェックだけなら、丸ごと作成を依頼するより費用も安くてすむ場合が多いです」

「遺言をチェックしてもらえる国家資格者の法術士は、『行政書士』 『司法書士』や。 『弁護士』でもええで。オーギュストの言う通りまぁ丸ごと作らせるよりは安いんは安いけど、ただ誰に頼んでも多少は料金がかかることに変わりはあらへんからそこは目をつむらなあかんで」

「ちなみに、それらの専門家は自由報酬なのでチェックを依頼する事務所ごとに費用が大きく違ったりします。良さげな事務所をいくつか見繕って、それぞれに電話をかけてみて、『自筆証書遺言のチェックをしてもらいたいんだけどそちらの事務所だといくらくらい費用がかかりますか?』と聞いてみてください。敷居が高くて料金を聞きづらいかもしれないけれど遠慮しなくて大丈夫! 一番手ごろで、自分が行きやすい場所にある事務所がベストです」

 

「で、や。 どの専門家にするにせよ、とにかくプロにチェックを依頼する場合は、『くろーばー法陣』の【130法的チェック〜】に依頼する相手を入力するんや で、続く【131住所〜】に相手の連絡先を入力してな」

「もしどうしてもチェックを専門家には依頼したくないという場合は、≪うさぎ遺言≫ の完成後、このサイト他遺言書作成情報サイトの内容や専門書籍の情報を基に、ひとつもミスがないように重々注意して確認してくださいね。 ペットの子の為に ≪うさぎ遺言≫ を創られる方は特に、全てが水の泡になりペットの子に被害が及ぶようなことだけは避けてもらいたいです」

「よっしゃ。 それが埋まったら、いよいよ最後の項目やで! さっきのは法陣の左上やったけど、最後は右下や 見てのとおり、【法的チェック】と見た目がほとんど変わらん。 

 

・・・そう そうや
     つまり、そういうことなんやで・・・」

「どういうことか説明しなきゃだめでしょ! なに意味不明にかっこつけてるの」

「ぐぬぬ ちょいちょいクロード様のアンニュイなカッコよさを見てもらおうというこの努力が分からんか。  ま、それはそれとして説明は大事やで!」

「そう思うなら初めからそうして・・・」

「この右下のも、さっきのと一緒で専門家か誰かに依頼するかどうか決める、っていうやつや。で、これは何を依頼する用かっちゅうと、完成した ≪うさぎ遺言≫ を誰かに預けるのか、それとも自分で保管するのか、ってことや。 これも結論から言うと、誰かに預けるか、預けんでも創ったことを誰かに絶対に話しとかなあかんで!」

「自力で創ることを前提にしている ≪うさぎ遺言≫ には、それゆえの弱点があります。それが、さっきの『第三者にチェックをしてもらわないと無効になりかねない』というのと、もうひとつ、『ちゃんと保管しないと誰かに書き換えられてしまう・逆に難しすぎる場所に隠すとどこにしまったか誰にも分からなくなる』という弱点です」

「『そんな、ひとの遺言を書き換えるような悪い人間は周りにおらんし、書き換えられても困るような大きな財産もないから、そのへんにテキトーにしまっといたらええ』 とか思う人もぎょーさんおる。 それはそのひとが決めたことやからええんや。 けど、言いたかないけど、言いたかないんやけどな、ほんまに人間はびっくりするくらい簡単に心変わりするし魔がさすもんや・・・。 たとえばやで、たまたま片付けてた実家のタンスから親の書いた遺言を見つけたとしてや。 そこに、『うさぎ銀行チモシー支店の普通口座に入っているお金は、10万円を自分の子供に相続させ、残りは全部ペットを託すひとに遺贈する』なんて書いてあったとするわ。 その銀行口座にはだいたいいつも100万円くらい預けられてるってことを知ってたら、どや。 『10万円』の文字に、2本だけ線を書き加えて、『40万円』にしても別にバレないんとちゃうんかな〜?、とか思う人間、絶対おると思わんか?」

「本当に残念だけれど、お金が関わると多くの人間はどうしても曲がってしまいます。特に、金額が多いよりもむしろ少ない方が罪悪感が小さくて、改竄しても別に大丈夫だろうと思ってしまいやすい傾向になるようです。 ある年の遺産を巡った日本の裁判の争いの数で、遺産総額が5000万円以上の事件は全体の25%しかない、という統計があります」

「おんなじこと何度も言っとるけど、もしもペットがおって、さっきの例えみたいな改竄がされてもうたら、ペットの子が生きていくためのお金がごっそり無くなってまうなんてことになりかねん。 それに、遺言書をそのへんに置いといていつの間にかどっかにいってもうたとか、誰かがグラビア雑誌に挟んで捨ててたとかなんてことになったら泣くに泣けんで!? せやから、そんな危険の可能性を減らすためのひとつの手段が、創った遺言の保管を自分でやるんやなくて、信頼できる誰かに任せる、っちゅう手な訳や。 ただ、さっきの法力チェックと違って、こっちは預けるだけやから、法術の資格があるかどうかっていうよりも、そのひとがほんまに信頼できるかどうか、っていうほうが重要やで! あったり前やけど、そのひとかてやっぱり人間やねんからな」

「ひとでなくても例えば金融機関などの貸金庫を借りてそこに保管しておく、といった方法でリスクを回避する手もあります。 ただ、そういった形であると、もしも自分が倒れたとき、誰も貸金庫の存在に気が付かずそのままずっと金庫の中で遺言が眠り続ける、といったことにもなりかねません」

「せやから理想的なのは、ほんまに信頼できる家族とか親族で身近なひとに、ちょいちょい自分の様子を見てもらうようにお願いして、もし自分に何かあったらそのときに遺言を遺される家族とかに渡すようにしてもらうことや。 せやけど、そんな大事なもんを託せるほど信用できる家族や友達を誰でも持ってるわけやあらへんし、そんなめんどくさいこと人に頼むのも気が引けるって思ってまうことも多いやろな」

「そんなわけなので、結果的にやっぱり、お勧めするのは国家資格者の専門家に保管を依頼することです。さきほどの3法術士はいずれも法律で重い守秘義務を負っているので、秘密を漏らしたり、遺言を紛失したりすることはまずありません。ただ、そうすると保管費用がどうしてもかかってしまうので痛しかゆしですが、大抵の場合はクロードの言うような見守りのサービスとセットでも、貸金庫を借りるより安い費用で保管してくれることがほとんどです」

「ミヤケのマサやんでも保管してくれるし定期で見守りもしてくれるらしいで。 せやけど、さっき言うたとおり別に他の人でも、信頼できるひとであれば大丈夫や。  もっといえば、自分ひとりでしっかり保管できるって思えるんやったらお金もかからんしそれでもええと思う。 ただ、その場合はできるだけ遺言を創った事実だけは家族か誰かに伝えとくか、それが無理なら自分が倒れてしまったときに、誰かがすぐ見つけてくれるくらいには分かりやすい場所で、かつ簡単には見つからないっちゅう場所に遺言書を保管するようにしてな。 かなり難しいかもしれんけど…」

「左上の法的チェックのときと同じく、保管を誰かに依頼する場合は『132保管を依頼する〜』の欄と『133住所〜』にその相手の情報を入力してね」

「よしゃ、それができたら『くろーばー法陣』は完成や。 法的チェック依頼も遺言保管依頼も、誰かに依頼をするんやったら、ひとまずは ≪うさぎ遺言≫ を完成させてからその後に依頼する段取りになるで。依頼の話は遺言ができた後にもう一度うちらから伝えるようにするけど、自分も忘れんようにしといてな!

 

あ、ちなみに法的チェックの方は、自筆する前段階で、文面のチェックを依頼してもええんやで その場合は二回チェックを依頼せなあかんくなるけど、一生懸命自筆した後に中身があかんかった、なんてことなったらしんどいから、書く前にチェックしてもらうのもひとつの手やで」

「さて、たくさんの法陣を成してきましたが、これで素材となる全ての法陣が揃いました。 次回はいよいよ、それら全ての法陣の術式を組み合わせた最終法陣、『うさぎ大法陣』を創生し、≪うさぎ遺言≫ の原型を生み出します。  ただ、今回の『くろーばー法陣』も、どうすべきか悩まれる方はたくさんいらっしゃると思います。 よく検討して頂いて、大切な存在のために、納得のいく決定をされるように願っています。 最後の旅の始まりであなたを待っています!」

「あとちょっとや、しんどいやろうけど乗り越えてな! 応援しとるで! 待っとるで!」

 

★ 今回の旅のメモ ★

■カチューシャっちゅうのはエカテリーナの愛称で京セラドームは愛称ではない
 
■『くろーばー法陣』は≪うさぎ遺言≫の法的チェックを専門家に頼むかどうかと、遺言書の保管を誰かに頼むかを決めるもの
 
■法的チェックについては、オーギュストとクロードふたりとも専門家にチェックを絶対に依頼するようにと言っていた 保管も誰かに頼むのが理想
 
■法的チェック・遺言保管の専門家は行政書士・司法書士。弁護士でもいい
 
■法陣はこれで全て完成、次回ついに旅の最終回!

 

 

 

 

 
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