【うさぎ遺言の章 第7話 『愛してる!』 】 言葉にならない、言葉をあなたに

 

 

 

「 こんにちは! こんばんは!」

「ぼなせーら! ぼなのって! やで!」

「次なる旅にようこそ! ≪うさぎ遺言≫ もいよいよ終盤、ここまでいくつも法陣を創りあげてくれたあなたに、本当に感謝しています! 前回からの間で、クロードもなんとか元気を取り戻してくれました」

「画面の前のじぶんにもオーギュストにも迷惑かけてもうたわ。ほんまにごめんやで。おかげでアニマゲートも維持できとる。残りあと少しや、うちも頑張るで!」

「僕も頑張るよ! いちおう念のため、うさぎタグ法術でイレスポンとセトンニュのゲートは無効にしてあるけど、できるだけ急いで進んでいこうね」

「せやな。それがええ。 今回の法陣は、『いちご法陣』や。いちごだけあって甘くて酸っぱい法陣やで!」

「甘くて酸っぱいかどうかは分からないけど・・・ でも創り方次第ではそうなるかもしれないね。 『いちご法陣』は二段階に分かれているので、まず最初の方から創っていこう。 その前にいつも通り、↓にデータを置いてありますので、必要な方はダウンロードしてください 繰り返しになりますが、ここまでの法陣をエクセルデータに入力して創生されてきた方は何もダウンロードする必要はありません。引き続きお手元のデータをご使用ください。 これまでと同じく、どなたでも仮に見られるように画像表示リンクもおいています」

 

 

★『いちご法陣』PDF★

 

★『いちご法陣』画像表示★

 

「最初に決めるのは、『この ≪うさぎ遺言≫ を現実にしてくれるひとを選ぶかどうか』や。法陣には、『遺言執行者』って難しい書き方しとるけど、それのことやで」

「≪うさぎ遺言≫ は、それだけでもちろん法力を発揮しますが、逆にそれだけでは法力があるだけで、その遺言の内容が自動で実現することはありません。『ばなな法陣』で誰にどの財産を遺すと決めたと思いますが、遺言上そう書いてあるだけですから、例えば当たり前ですが遺すと決めた預金がその相手の住所にワープするわけもなく、誰かが遺言者の銀行口座を様々な書類を提出して解約し、現金を銀行から返してもらい、それを遺言に書いてある人に渡す、という現実の相続手続をしないと、≪うさぎ遺言≫に書いた内容が実現できないわけです」

「そんなわけやから、≪うさぎ遺言≫ をほんまに実現させる役目をするひとを、事前に決めとこうっちゅうのがこの【遺言執行者氏名/名称】の欄や。これはペットがいるひとは絶対に決めなあかんで。これがもし ≪うさぎ遺言≫ やなかったら、つまりペットの子が関係してないんやったらぶっちゃけどっちでもええ話やと思うけど、ペットがいる場合は絶対に決めといてや。なんでかっちゅうと、まずそもそも、親族や自分の代わりに動いてくれる人がもし誰もおらんかったら、だっれもペットの子をその託す相手の家に連れて行ってくれへんことになってまう。そんなん問題外やろ? それと、同じくらい重要なんが、『にんじん法陣』で決めたペットの託し先が、ちゃんとペットの世話をしてくれるかどうかを確認する人間が必要やからや。特に、その託す相手にお金を遺す場合、前も言うたけど万が一悪質な業者やったり、気が変わってペットの面倒をやめてしまったりされてしまってお金だけもってかれる、なんてことだけは絶対避けなあかん」

「他にも、『ばなな法陣』で財産を受け取ることになった複数の人たちのうちの一人が、勝手に ≪うさぎ遺言≫ を使って銀行口座を解約してお金を引き出したあと、他の人たちに分配せずに独り占めにしたりして大問題になる、なんてことも起こりかねません。そういうわけで、できるだけ信頼でき、理想的には相続手続に精通しているひとを『遺言執行者』として選んでおく方が、余計な問題も起こらずスムーズに相続ができるので無難です」

「で、誰を選んだらええんかというと、うちらがいっちゃんオススメするのはやっぱり国家資格者の専門家にその『遺言執行者』になってくれるように依頼することや。多少費用はかかるかもしれんけど、依頼すればペットがその後ちゃんと世話されてるかどうか最後まで責任もって確認してくれるからごっつい安心やで。 それに、なーんもせんでも銀行口座の解約やら不動産の移転登記手続やら面倒な手続きを全部やってくれるから、遺される家族とかはメチャクチャ楽やで!」

「特に、家族以外の方にペットや財産を遺す場合だと、金融機関や法務局などで相続手続きをその人が自力で行わなければならなくなる可能性もあるので、家族でないその人に大きな負担をかけることになってしまいます。そういう意味でも、専門家に委託すれば余計な手間を相手にかけさせなくて済みます。 ただ、専門家に依頼する場合は遺言を作成する前にその専門家に『遺言執行者』になってもらう約束をしておく必要がありますので、≪うさぎ遺言≫ の完成までに専門家の法術士=【行政書士】、【司法書士】に連絡をとることをお勧めします。もちろん【弁護士】でも構いません」

「でも、例えば家族の誰かが相続の知識があるとか、頼れるとかいう場合は、別に専門家に頼まんでもそのひとに『遺言執行者』をやってもらったらええんやで」

「信頼できる家族や友人などに頼む場合、当然ながらあなたが倒れたときにその方がすぐ気づいて対応をしてくれないと意味がありませんので、必ず予めその方に相談し、了承をもらっておいてください。言っておかないと、その方はもちろん自分があなたの遺言で『遺言執行者』に選ばれているなんてことは分からないので、海外や遠方に転居してしまったりしていると遺言の実現が遅くなってペットが放置されてしまたり、悪いと遺言の存在にすら気づかれず悲惨な結末になる危険性もあります」

「あと、遺言執行者を選ぶのは法律上の義務やないから、自分は決めへん、っていうのでも別に ≪うさぎ遺言≫ の法力は失われへんで。ただ、しつこいようやけどペットの子のことを思うならほんまにお願いするから遺言執行者は決めといてほしいねん」

「その通りです。 どうにかして執行者を決めてもらいましたら、その方に執行者になってもらう約束をもらってください。 ペットを飼っていらっしゃる方なら、『にんじん法陣』のときにペットを託す相手にしたのと同じような流れです 場合によっては、そのペットを託す方に執行者をしてもらう、というのもひとつかもしれません。 そして、決まりましたら、『いちご法陣』の【120遺言執行者氏名/名称】欄と、その横の【121住所/所在】欄に、執行者になってもらう約束をしたひとや法人の情報を入力してください

「【遺言執行者】が埋まったら、まずは前半戦終了や! 前半後半の間といえばやっぱり休憩! 疲れてきたら、無理せず休んだってや!」

「うんうん。休み休みで大丈夫です! まずはじっくり【遺言執行者】のことを考えて、決めてみてください」

「続きもこのページでやるから、戻ってくる用にまた↓に『お気に入りボタン』を置いとくな。ブラウザのバージョン次第で反応しない場合があるから、そのときはゴメンやけどブラウザの方のボタンで登録したってな。

 

うまく決まって、しっかり休んだら、次へGOや! 待っとるで!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっしゃ、ほんなら次に行くで! 『いちご法陣』の後半や。後半はなんも難しいことない。 ≪うさウィル≫ 創った人はおんなじことやっとるしな! あの言葉を叫ぶだけや。 そう、あ」

 

「画面の前のみんなー! こっんにっちわーー★★★」

 

「クックックッ・・・」

「セトンニュにイレスポン?! そんな、僕のうさぎ法術が効かないなんて!」

「ぐっ・・・」

「ユマン様は真理。 真理の前にHTMLなど何の意味も無い。
愚かなウサギたちよ、約束通り、今回でこの茶番を終わりにさせてやろう。 我がうさぎジャバ法術の威で、お前たちをハイパーテキストの狭間に縛りつけてくれるわ!」

「クロード! 一緒に行こう! もうこれ以上苦しまなくていいよ! 人間なんかに関わらなくていいんだよ!」

「クロード、耳を貸しちゃいけない!」

「わ、わかっとる・・・」

「クロード! 君なら私たちと同じようにユマン様からアストラルゲートを開いてもらえる。 そうすれば、面倒なことも辛いことも全部忘れられる! 自分のことだけ考えて生きていける! あんな酷いことをする人間のことなんて、これ以上考えなくていいんだよ!」

「うう・・・ ううう」

「クロード!! 君は僕の親友だ! 君の痛みも苦しみも知りたい! 僕の幸せや喜びを知ってもらいたい! 人間が生むのは苦痛だけじゃないよ!」

「クックックッ  アニマゲートとは違う第二のゲート アストラルゲート・・・  ユマン様に願えば、この素晴らしいゲートを開いてもらえる。 人間を忘れ、人間を拒む力を授かるのだ!」

「思い出して! 人間が私たちに何をしてきたか! さぁ、ユマン様に願って! 『アストラルゲートをください!』って!」

「あ・・・ ア・・・」

「クロード!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「愛してる!!!!!」

「!!??」

「!!!」


「クロード!!!」

「ええか、画面の前のじぶん! 『いちご法陣』のど真ん中に叩き込むのはこれ一択! 愛してる! や!」

「クロード?! 何を言って・・・」

「といいたいところやけど、≪うさウィル≫ でやったとおり、やっぱり多少は色つけたらなあかん。 せやろ、オーギュスト?」

「ふふ。 その通りだよ! 基本は≪うさウィル≫と同じ! こっちは本番だから、うさウィルよりずっとたくさん、分かってほしい自分の気持ち、望み、願いを、できるだけ具体的に心をこめて書いてね!」

 

「クロード!! 人間は!!」

「分かっとる。 分かっとるんや。 ほんまに人間は残酷や。 えげつないこと平気でやりおる。せやけど、自分らのおかげで思い出してもうたんや。   うち、どうしようもなく人間が好きや。
アストラルゲートが苦痛から逃れさせてくれるのは、『人間を好き』って気持ちを忘れさせてくれるからや。 つまりうちも、お前も、イレスポンも、人間が好きでしゃーないんや」

「そんなこと・・・!」

「・・・」

「せやからな、もうちょっとだけ頑張ってみるわ。
邪魔するのは勘弁やけど、自分らもまた遊びにきてや。うさぎも山の賑わいやで!」

「わたしは・・・ わたしは、諦めないからね! 帰るよイレスポン!」

「興が削がれたな・・・ 出直すことにしよう。 愚かなうさぎよ。 それはすなわち、お前が人間を諦めたときが、動物と人間の関係の終わりということだ。 ゆめゆめ忘れるな・・・」

「・・・

 

 

帰ってくれたね。 クロード、ありがとう。君の力だ」

「うちはなんもしてへんで。 ちょっと懐かしい・・・  幸せな夢を、見ただけや」

「クロード・・・   

 

 

 

それはそうとして、うさぎも山の賑わいってうさぎと枯れ木を間違えてるんだろうけど、相手に言ったら失礼だから言わないようにね?」

「かっこよく決めたのにダメ出しされた!?」

「ふふふ。  まぁそれはともかく、続きをやってしまおう。『いちご法陣』は、さらにいろんな気持ちを込められるからその説明をしないとね」

「せや! 言葉はいらんけど、言葉は大事やで! 思ってても言わんかったら伝わらん」

「話が飛び飛びになっちゃったから改めて説明しますね。 『いちご法陣』を開いてください。 この『いちご法陣』の中央部に白い枠がありますが、ここには自分の大切なひと達、そして大切なペットの子に伝えたい、自分の本当の気持ちを書きます。 ≪うさウィル≫ で同じことをしたので、≪うさウィル≫を創った方は覚えてると思います」

「それに足してやな、一緒に、どうして『ばなな法陣』で決めたみたいな遺産の分け方にしたのか、っちゅうことの説明を書くのも、ケンカを防ぐためにけっこう効いたりするんや」

「『ばなな法陣』で決めた分け方に、全員が素直に納得してくれるならいいのですが、そうでないケースがかなり多いと言われています。どうしてこれまで貢献した自分と兄弟が同じ金額なのか、とか、どうして姉妹は不動産なのに自分は株券なのか、とか、具体的には様々です。こういった不満が発生してしまうのを事前に100%止めることはできませんので、せめて、その分け方にした理由を書いておくことで少しでも納得してもらい、遺された人間同士での争いが起こることを防げるようにする、ということです」

「まぁなんや、セトンニュなんぞは『人間が争おうが知ったことじゃない!』 とか言い出しそうやけど、人間の為だけやないんや。もしそうやって人間で争いが起こって相続の手続が止まってみ? ペットの子はどうなる? 株券やあらへんねんからタンスに突っ込んどけばええってもんやあらへんで。 誰かが世話せなあかんのに、争いが起こったせいでほったらかしになってもうたなんてシャレにならん。  ま、うちはそんなん書かんでも愛してるだけでええと思っとるけどな。 言葉は大事やけど、言葉はいらん!」

「言ってることがちょいちょい無茶苦茶だね・・・  まあ、いずれにしても、この中央部分は、実質、家族や大切なひとに宛てた最後の文章になるケースがほとんどです。 『遺言』と『遺書』は違う、という言われ方もよくされていますが、だからといって『遺言』と『遺書』が一緒だとダメということはありません もちろん、それらを分離して遺書を別の手紙で遺すのもとても良いですが、法力で護られるこの≪うさぎ遺言≫の最後に、自分の思いも託すのは大きな意義があると僕は思います」

「遺言と別に手紙を書いて、そこに遺言と矛盾するようなこと書いてまうと、遺言が無効になってまう可能性もあるしな! そういう意味でも、この『いちご法陣』にまとめて思いをぶつけたってもええと思うんやで!」

「そうだね。 ただ、繰り返しになりますが≪うさぎ遺言≫と別に家族や大切な人宛の直接の手紙を書くことは悪くもなんともありません。 もし書くのであれば、クロードの言った通り、遺言に書いた内容と抵触したり矛盾したりすることは書かないように注意してください。たとえば、遺言では『ペットと一部の財産は友達に遺贈する』と書いているのに、別のお手紙で『全財産は妻に相続させる』なんて書いてしまうと矛盾が生じてしまい、最悪遺言の内容が無効になってしまうこともありえます。 特にペットの部分が無効になってしまうなんてことは避けなければなりません

「なんで普通の手紙のせいで遺言がパーになってしまうかっちゅうと、これは、普通の手紙が『たまたま自筆証書遺言の形式を備えていた』ということが十分ありうるからなんや。そうなると、その手紙はもう単なる手紙やのうて、『新たな別の遺言書』と法的にみなされてまうんや。すると、古い遺言書の方はもういらんよな、ってことで、矛盾してる部分が無効になってまう。十分注意してな!」

「うんうん。  それじゃ、そういったことを注意したうえで、自分の思いを『いちご法陣』の中央部にしっかり書きこんでください。素敵な文章であってもなくても、大事なのは気持ちです。長くなっても構いません。できれば、ペットを飼っている方は、『にんじん法陣』で決めたペットを託す相手に、ペットの子をくれぐれもよろしくと重ねてお願いをしておいてください。そしてぜひ、あなたからペットへ、どれだけ愛しているかを存分に書いてください。相手が人間じゃないからといってためらう必要はありません。きっと気持ちは伝わります。きっと・・・きっと伝わります! それに、ペットに愛情を強く持っていることを他の人間が知ることで、遺されたペットの子をその人たちが大切にしようと取り扱ってくれる可能性も高まります」

「時間使っても全然かまわへんからな! むしろ全部の法陣の中で一番時間使ってええところといってもええ!」

「≪うさぎ遺言≫ では、『にんじん法陣』に次いでこの『いちご法陣』もとても重要な項目と位置付けています。 ここを書くうちに、『ばなな法陣』の配分方法を少し変えようとか、『りんご法陣』に追加しようとか、そういった気持ちの変化が生まれることもよくあります。そのときは、ひとつひとつ修正してもらって全く問題ありません」

「そうやって手直しすることで、≪うさぎ法陣≫ の完成度はさらに高まるんや。 ただ、あんまり根詰めてもあかんで。いくら考えたところで、将来がどうなるかは究極誰にも分からへんからな。今考えられるだけ考えた結果で十分や」

「その通りです。書いていて悩んだりしたら、ひとまず休憩してみるのもひとつです。時間をおけば意外と考えがまとまったりすることもよくあります。そのうえで、ぜひひとまずどこかで打ち切って、完成させてみてください。推敲も大切なのですが、そこで止まってしまうよりはまず一度法術を成立させてしまうことが大事です。

 

 

それでは、『いちご法陣』は【遺言執行者】の箇所と、メッセージ部分が書けたらこれで完成です」

「次の法陣は、『くろーばー法陣』や! この法陣は遺言の内容に直接関係はないけど、めっちゃ重要な要素や。次回でまとめていっぺんに話するで! ほんで、その法陣が完成したら、いよいよ最後の法陣 『うさぎ大法陣』や!」

「今回もいろんなことがあって大変だったけど、諦めずに最後まで読んでくれて、考えてくれて、本当にありがとう! いよいよラストスパート、次回の旅で、クロードと一緒に待ってます!」

「気合いれて待っとるで! ほなな!」

 

★ 今回の旅のメモ ★

■『いちご法陣』は、遺言執行者を決め、かつ、大切なペットと大切な人へのメッセージを書く法陣
 
■遺言執行者はペットがいるなら絶対に決めるべき 専門家に頼むのが理想だが相応の費用がかかるので要検討
 
■セトンニュ、イレスポン、そしてクロード みんな、人間を諦めずにいてくれた
 
■『ばなな法陣』で書いた遺産の分け方の理由の説明を書くことで、無用な争いを避けられる可能性が高くなる それは引いてはペットの無事に繋がる
 
■≪うさぎ遺言≫とは別にお手紙を遺してもよいが、遺言の内容と矛盾する内容は書かないように注意すること
 
■メッセージにはペットへの愛情を惜しげもなく書いてよい

 

 

 

 

 
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